空前の被害を受けた一関
後かたづけをする上の橋通りの人たち

 昭和23年のアイオン台風は15日夜半から岩手県に接近し、台風通過の16日、猛烈な豪雨が降り続いた。前年のカスリン台風からちょうど一年目に再び襲った台風は、前年より雨量の連続総量は少なく水位も低かった。しかし、前年の被害箇所の整備も未完であった岩手県の被害はカスリン台風をはるかに凌いだ。

 アイオン台風は狭い範囲に集中しての豪雨になったため、北上川支流猿ヶ石川、磐井川、宮城の迫・江合川では未曾有の洪水を引き起こした。

 一関は特異な降雨量となり、15日から17日の中ではトータル403.2mmという記録をつくった。磐井川が増水し、一気に土砂・流木を押し流して鉄砲水となり、カスリン台風以上の被害につながった。さらに地主町商店街では火災が発生して15戸が焼失、市街は水魔と炎につつまれた。一関の流失・全焼・全壊住家817戸、半壊895戸、死者・行方不明者は473人に達した。(写真は「写真集 20世紀の一関」より)


横倒しになった機関車
一ノ関駅構内



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