北上川を航行する『北上川連携号』

 一部計画で終わった区間はあるものの、『水の道』(盛岡−−−北上川−北上・東名・貞山運河−阿武隈川−久慈川−久那運河−那珂川−涸沼−大谷運河−北浦−利根川−江戸川−−−東京)のルートは歴史と夢の遺産です。
 この水の道は、単に物資や人を運ぶだけでなく、一緒に技術や学問、芸術なども運び、沿岸地域の文化交流ルートとしても根付いていました。このような水の道が誕生した歴史的背景を踏まえ、日本一長い水の道を「地域連携軸」として現代に蘇らせ、地域づくりに活用しようとする「東日本水回廊」構想が台頭してきました。

 この構想の中で、舟運や航路調査を通じて北上川歴史回廊の復元をめざし、河川標識の調査と検討、航路調査、ひらた舟の活用に取り組んでいます。平成12年10月7日には、舟運復活を託すひらた舟が北上川流域の住民運動によって建造されました。帆走または機走が可能なこのひらた舟は、平成13年に市民の夢を乗せて船出します。


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